「猫だらけ」

おかあさん 「ナナちゃん、おかあさんだよ。」


12月4日11時半頃

お見舞いに行った時は

前日より調子がよく見えました。

この分ならお正月は越せそうだと

思いながら、帰宅しました。


ところが13時13分

「容体が急変した」と

獣医さんから電話をいただき、

慌てて駆けつけました。


ICUの中で、

横になり、大きな息をしているナナを見て

いよいよ覚悟を決める時が来たと

思いました。


「ナナちゃん、おかあさんだよ。

おかあさんが来たから、大丈夫だよ。

もう頑張らなくていいよ。」

と、声を掛けました。


目は開いていましたが、

もう見えていないようでした。


ICUのプラスチックの扉越しでしたが、

私の声が聞こえたのか 、

横になっていたナナが

急に写真のような姿勢をし、

驚きました。


「ナナちゃん、おかあさんはここにいるよ。」

と、声を掛けると


「猫だらけ」

私の指に

手を合わせてきました。


「猫だらけ」

荒かった息が落ち着いてきたので、


このタイミングで家に連れて帰ろうと思い、

キャリーバッグに移していただきました。



車の中ではいつも獣医さんに通っていた時と

同じように頭を上げて

前を見ていました。


14時20分に家に到着。

ケージに移した後も横になることなく、

こんな姿勢でいたので

猫たちが交替で挨拶に来ていました。


15時

おとうさんに「落ち着いたから大丈夫」と

メールを送りました。

 
その後、ナナが横になったので

ナナの頭を手で包むように触っていました。


子猫は生まれてまだ目が見えない時は

頭をおかあさん猫に接触することで

おかあさんを確認するという話を

聞いたことがあったので

身体を撫でるよりは

頭を触っていた方が安心するのかと思い、

頭を包むように触っていました。


ナナは安心したのか、

静かに眠り始めました。


こんなに近くにいたのに、

いつ旅立ったのかわからないくらい

ナナは静かに旅立っていきました。

15時25分頃だったでしょうか。


まだ2,3日はもちそうだと

獣医さんも思っていたのに、

家に戻ってきて

わずか1時間後の旅立ちでした。



一昨日、獣医さんへお礼のご挨拶に

行ってきました。


看護士さんが急変したと電話をくださったのは

急変して5分も経っていなかったそうです。


最期に会えなかったらいけないと思い、

すぐに電話をくださったそうです。


看護士さんの適切な判断のおかげで

ナナちゃんの旅立ちに間に合いました。


ナナちゃん

最期にまた奇跡を起こしてくれてありがとう。


ICUのプラスチックの扉越しだったけど

ナナちゃんの手の温かさが

おかあさんの指に伝わったよ。


18匹の仲間にも

ちゃんとお別れの挨拶をしてくれて

ありがとう。


ナナちゃんらしい旅立ちだったね。



    


毎日たくさんのコメントをいただき

大事に読ませていただいています。


全国の方がナナの病気を心配し、

ナナの旅立ちを悲しんでくださり、

心よりお礼を申し上げます。


4日~6日の3日間の合計アクセス数が

16万6000でした。

本当に多くの方に

ナナを見送っていただきました。

どうもありがとうございました。


ランキングのバナーは替えずに
ナナちゃんの写真を使うことにしました。

ナナからのメッセージがよく見えるように
初七日まで、特大バナーです。


 「猫だらけ」

ナナちゃんのルームメイトの
ケイちゃんのバナーも大きくしました。











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